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新設学校給食センター紹介

栄養教諭 佐藤 香代子

伊達市中央給食センター

(伊達市保原町字舟橋17番地1)

伊達市では、老朽化が進んでいた保原学校給食センターと梁川学校給食センターを統合した新しい給食センターの建設を進めていましたが、平成30年8月、公設民営方式の「伊達市中央給食センター」が稼働を始めました。

伊達市中央給食センター開所式

受配校は、伊達市のうち旧伊達町を除いた保原・霊山・月舘・梁川地区の幼稚園、小・中学校を合わせて23校(園)、食数にすると約3,800食です。

施設の概要は、敷地面積8,669.77㎡、延床面積が3,210.51㎡の鉄筋造2階建、1日最大5,000食の調理能力があり、総事業費は26億円です。職員は、所長1名、係長1名(市職員)、栄養教諭1名、栄養技師2名(県職員)、調理員・事務員・清掃員48名(委託業者)、配送員9名(委託業者)と総勢62名、職種も様々で構成されています。

当センターの特長として、HACCP(危害分析重要度管理点)に対応した調理環境と密閉式の専用調理室を設置し、食物アレルギーへの対応が可能になりました。さらに、適温給食が可能な二重食缶や新たな食器の導入、自校炊飯など従来のセンターに比べ大幅に変更となりました。

食器については、これまでトレーが皿兼用であり、また先割れスプーンのみ使用だったことから、「ご飯とみそ汁の配置が正しくできない」「犬食いになり、姿勢が悪くなる」「箸を持参しなければならない、箸の指導ができない」など長年の課題がありました。しかし、新食器の導入によりこれらが全て解消されました。食器の材質はPEN樹脂で色素が付きにくく、トレーと飯椀、汁椀、仕切り皿の他、箸やスプーンがあります。さらに、伊達市の花「もも」が描かれたオリジナルの食器で食欲もわいてくるような感じです。食器類の洗浄においては、食器をクラスのかご毎に洗浄し、コンテナに入れ乾燥・消毒をして、翌日コンテナごと消毒保管庫から出すだけの作業になりますので、衛生的且つ合理的に作業ができます。

食器

また、食物アレルギーへの対応については、卵、乳、パインアップル、小豆、ナッツ類のアレルゲン物資を対象としており、現在9名ほどいます。個々の対応食は、誤配のないようにアレルギー専門調理員、栄養教諭、配送員による3重のチェック票を導入し、細心の注意を払っています。なお、比較的該当者が多いアレルゲン物質である、落花生、甲殻類、キウイフルーツは、当センターの給食には使用していません。

アレルギー対応

稼働のための準備段階では、コンテナや食器、食缶などの変更に伴い、学校側で不安や戸惑いが生じたことから、事前に訪問説明を行ったり、担当職員や配膳員対象の研修会を開催したりしました。当センターにおいても、調理や配送のシュミレーションを何度も行い、試行錯誤しながら給食開始日を迎えました。稼働し始めて約5か月、毎日山積する課題を少しずつ解消し、何とか軌道に乗ってきたところです。今後とも、「食」の現場から「食育」の現場をモットーに、「生きた教材」として子どもたちから喜ばれ、安心で安全な給食を届けてまいりたいと思います。