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平成29年度の食品情報(1)

今年度は、全国的な天候不順や9年ぶりに台風が北海道に上陸し、農産物に甚大な被害をもたらす等、食材を取り巻く環境は厳しさを増している状況です。当会においても安定的に食品を供給するため、産地等から情報を収集しております。
今月から2回連載で食品情報をお知らせいたしますので、ご参考にしてください。 (業務課)

学校給食用小麦粉(パン・めん)

学校給食用小麦粉は、輸入小麦粉を使用しておりますが、価格については、政府が決定する「政府売渡価格」が関係しております。この売渡価格は、世界的な在庫量見込み等を受けての国際相場及び為替変動、原油価格を受けての海上運賃等を反映した買付価格となっております。

製粉メーカーによりますと在庫量は適正な状況で、価格は下落傾向が続いておりますが、一部、産地の収穫状況から、今後、値を戻す動きも見込まれています。

また、加工賃については、今後、県パン及び生麺協同組合と協議して決定しますが、原材料、加工賃を合わせたパン、めん価格は、今後も現行価格と同水準で推移することが見込まれます。

農産物

北海道では前述の台風や長雨による日照不足の影響により様々な野菜の収穫量が大幅に減少しております。
「とうもろこし」や「さやいんげん」、「にんじん」等は特に甚大な被害を受け、冷凍加工も大幅な減産となり、品不足や価格の高騰が見込まれます。 また、馬鈴薯、かぼちゃ、たまねぎ、枝豆、ブロッコリーも例年に比べ収穫量は減少しており、価格も上昇傾向にあります。
九州地区も、日照不足や病気の流行により、ほうれん草や里芋の収穫量減少が見込まれます。

学校給食用米穀

福島県の平成28年産米の作柄作況指数は、「102」の「やや良」となりました。
当会では12月需要分から新米に切替えましたが、米価は、県内で飼料用米などへの転作が進み、需給バランスの改善により主食用米の需給が引き締まるとの見方から、27年産米に比べ引き上げられ、底値となった26年産米以前の状況に戻りつつあります。

また、委託炊飯加工賃は、今後、県パン協同組合と協議して決定しますが、加工賃と合わせた平成29年4~11月需要分の米飯価格並びに精米価格は、現行価格と同水準、もしくは若干の値上げが見込まれます。

水産物

気象庁が発表した日本近海の海面水温の上昇率は2015年までの100年間で+1.07℃/100年です。
この上昇率は、世界全体や北太平洋全体で平均した海面水温の上昇率(それぞれ+0.52℃/100年、+0.49℃/100年)と比べても大きな数字です。

海面水温の上昇は魚介類や藻類の生態にも大きな影響を与えると言われています。
直接的な原因が判明していない品目もありますが、今年は鮭やスルメイカ、さんま、昆布、わかめ、もずく等様々な品目で漁獲量が減少しました。品不足、価格の上昇が見込まれます。