食育に関する理解と関心を深め、国民の健全な食生活と豊かな人間形成に寄与することを目的として、食育月間である6月に毎年(平成18年から)開催されております。
今年は6月18日(土)19日(日)の2日間、「食のもてなし、知る、つくる、楽しむ 〜ふじのくに食の都へようこそ〜 」というキャッチフレーズのもとに静岡県で開催され、自然がもたらす恵みによって人は生かされ、海、山、里からつくりだされる食材は芸術品のようにすばらしく、仲間や家族、赤ちゃんからお年寄りまで人間の絆、食の絆で結ばれた豊かな国づくりをふじのくに静岡から発信されました。
本会からは6名の先生方を派遣、参加していただき、講演、パネルディスカッション、学校給食の試食、プロの調理人による調理実習、「日本の食文化の原点である」本格的だしのとり方体験など、今後の食育推進の取組みに関する多くの情報を得ていただきました。

 
本校は、全校生49名の小規模校ですが、子どもたちの学校自慢が3つあり、その1つが全校生が揃ってランチルームでいただく「おいしい給食」です。これは、全校生、職員、そして保護者が異口同音の学校自慢です。
給食に関する私の小学生の頃の思い出はと言いますと、脱脂粉乳スープです。食べ慣れない味で、何名かの友達がスープを残した時、担任に叱られていたことを覚えています。当時の貴重な栄養源であった給食の脱脂粉乳スープと昼休みに先生から配られた肝油ドロップの味が今では懐かしい思い出です。
しかし、その給食も今は大変な変わり様で、栄養面はもちろん子どもたちの嗜好、郷土食、季節や行事に合わせた多くのメニューが用意され、子どもたちにとってはとても幸せなことです。
お花見弁当と紅葉弁当では、豪華弁当を持って戸外に出て、美しい自然を眺めながら楽しくいただきます。2学期末のバイキング給食では、テーブルいっぱいに主食、副菜、フルーツ、ケーキ、ドリンク類が並べられます。高学年が低学年の面倒を見ながら配食、配膳するなど互いを思いやる心も育ちます。
毎月のお誕生給食も楽しみの1つです。誕生ケーキと紅茶、校長からの誕生絵手紙プレゼント(一人一人の良さが記入)と全校生・職員からの「お誕生おめでとう。」の祝福シャワーが浴びせられます。この時の誕生月の子どもたちの笑顔が何とも言えません。
学区内では農業が盛んで、おいしいアスパラ産地として有名です。地域の朝市からの購入のほか、時々届けられる保護者からの無償の新鮮野菜が給食食材として活用され、正に地産地消です。おいしさはもちろんですが調理員さんの工夫により予算面でも大変助かっています。提供された食材については、毎回児童達に紹介され、提供者に感謝していただきます。また、本校のランチルームから調理室の境はガラス越しになっているので、汗だくになって仕事をする調理員さんたちの姿が見えます。重労働への感謝の気持ちを、給食後の調理員さんたちへの心を込めた「ごちそうさまでした。」の挨拶と年度末の感謝の手作りメダルやお手紙のプレゼントとしてお伝えしています。
生きるための大事な体を作る「給食」ですが、働く人への感謝の気持や学校で大切にしている思いやりの心を育て、一人一人の良さを認め合う大事な一時でもあります。
課題は野菜作りが盛んな地域の割には、野菜嫌いが見られることです。食材の提供の紹介や生活科や総合での野菜栽培、学級活動等での食育の学習で努力しているところです。
そろそろ教頭先生が大好きな特大カボチャ春巻きの季節です。かぼちゃや大根、じゃがいもは保護者から大袋で届きます。実が厚く、甘くておいしい味を楽しみにしている今日この頃です。
福島市西部学校給食センター 主任栄養技師 上原子 昌代
1.はじめ
当センターは昭和45年5月12日稼動。22年度実績で小学校8校、中学校3校の約3,400人に提供しておりますが、今年度は災害により調理不可能な単独校と浜通りからの編入の児童・生徒を合わせ、約4,000人に提供しています。体制は23名(所長・事務栄養技師2名・調理員13名・配送員6名)です。
2.給食実施
福島市内の学校給食は、【日本型食生活の推進】と【地産地消】の推進で、今年度は米飯回数が週3.5回(昨年度より週0.5回増)になったところです。従来から焼き物調理器や炊飯調理器が整備されていないことに加え、震災直後は物流障害や品不足の影響で、望ましい給食とはならないことがありましたが、日頃より心のこもった『温かい給食を子どもたちに』の思いで取り組んでいます。
3. 給食年間指導計画表
当市4つの給食センターで月ごと指導計画について策定しています。
昨年度実施の児童・生徒対象の食に関する調査結果で、郷土食は認識がなかったり多く作ったりしない傾向から、今年度は【ふくしま食のたくみ】(代々受け継がれてきた地元の農産物を活用した食に関する知恵や技術を保存伝承し、広く市民に発信し地産地消を推進する女性農業者)による郷土料理を給食献立に盛り込み、給食だよりにレシピや言い伝えを掲載し、家庭でのレシピに反映しやすいよう工夫しています。
4.おわりに
東日本大震災をきっかけに、物資調達の大切さが身にしみて感じ、炊き出しの提供や保護者からの原材料に対する心配の声、テレビ取材、ルポライターからの問い合わせ等、その対応にめまぐるしい毎日を過ごしてきました。
改めて私たちの生活は、さまざまな方々に支えられて成り立っていることを実感し深く感謝するとともに、学校給食という教育活動において教職員・保護者から信頼される安全安心な給食を提供する責務を感じています。その責務を果たすべく、これからも日々の実践を積み重ねていきたいと考えています。
1.はじめ
本校は、生徒数429名教職員数39名、学級数18学級(支援3学級含む)の中規模校です。給食形態は単独方式で、委託調理員4名が配置されています。
学校経営・運営ビジョンは、「広い視野に立って強く正しく生きぬく生徒」を教育目標に掲げ、学校給食においては「食習慣の実態調査と個別指導」、「給食だより、食育だより等での意識啓蒙」、「給食指導の充実」を目標として、教職員の共通理解のもとに進めております。今回は給食室からの発信を紹介いたします。
2.給食室から発信
(1)職員室廊下側の壁に食育コーナーを設け、「給食室からこんにちは」と題して給食ニュースや栄養ニュースなどいろいろな情報を提示しています。
(2)放送活動の発信
給食時間の放送は、給食委員会の活動のひとつで、楽しい雰囲気づくり、食に関する情報や本日の給食メニューなどをアナウンスするなど自主的な活動ができるようにしています。
(3)給食室通信「スクールランチ」の発行
保護者向け食育の一環として給食室通信「スクールランチ」を発行し、その時期に応じた話題を提供しています。
食べ物のはたらき、正しい箸の持ち方、梅雨時の食中毒対策などを載せ、保護者との連携の強化に努めています。
(4)総合学習時間での「食育指導」の実施
毎年1年生を対象に「食育指導」を実施しています。「毎日3食を摂る重要性」、「バランスのとれた食事」、「朝食の重要性」などについて説明をしています。
3.おわりに
学校給食は、生涯を健康で明るく豊かに生きるために食を大切にする能力、態度を育てることから、校内だけにとどまることなく家庭、地域との深い理解と協力があって定着していくものと考え、今後もこれらとの連携に積極的に努めたいと思います。 |