財団法人福島県学校給食会
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給食会だより
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給食会だより 2009年 8月号
ホームページアドレス http://www.fgk.or.jp/
 夏休みに入り、何かと行事が重なってお忙しい日々を送られていることと思いますが、1学期終了とともに精神的にほっとなさっている先生方も多いのではないでしょうか?
 あっという間に夏休みが終了すると、長〜い2学期がはじまります。
 子どもたちも、夏祭り、家族旅行、夜更かしなど、生活のリズムが 乱れがちになり、2学期開始当初は夏バテ気味で体調をくずしやすく なっていることと思います。
 それでも給食は、ほとんどの子どもたちにとって、学校生活の中での最大の楽しみのようです。 食欲の秋にふさわしい、安全・安心で食育につながる美味しい献立のお手伝いをさせていただけるように、開発製品も含めてお知らせして参りますので、よろしくお願い申し上げます。

 食育に関する理解と関心を深め、国民の健全な食生活と豊かな人間形成に寄与することを目的として、食育月間である6月に毎年(平成18年から)開催されております。
 今年度は6月13日(土)14日(日)の2日間、島根県で開催され、子どもからお年寄りまで、たくさんの参加者で食に対しての意識の高さが伺われました。
 財団法人福島県学校給食会からも、「食育に関する調査研究会」委員の先生方6名に参加していただき、今後の調査研究の参考にしていただきました。




島根県の郷土料理
色とりどりで華やか、美味しそうでした。




疑似搾乳体験コーナー

上手に絞れるかな?

地産地消 学校給食の献立
・ごはん
・出雲近海あじの南蛮づけ
・夏野菜いちじくのドレッシングあえ
・もずくの味噌汁
・しまねぶどう
・牛乳




野菜350gを計ってみましょう!



 




西郷村学校給食センター 栄養教諭 遠藤則子

 
 西郷村では、減反地に大豆を作付けし、「大豆を食べて健康づくり」をすすめています。給食センターで使用する大豆は全量村内産で、煮物やあえ物などの料理にたくさん取り入れてきました。2150食の調理が可能か試作検討を重ね、昨年からは大豆を揚げて、かえり煮干し・ちりめんじゃこ・ナッツ・桜えび・ごぼうなど噛みごたえのある食材と合わせた甘辛煮を新メニューとして5〜6品給食に取り入れることができ、「ご飯のおかずにぴったり!」と児童生徒にも好評です。さらに今年度は、おからの食物繊維に注目し、村内産大豆で作った豆腐の副産物である真っ白くて甘いおからを村内業者より購入して、すでに「おから炒り」や「おからサラダ」、当センター自慢の「おからハンバーグ」などに取り入れています。スチームコンベクションオーブンを大いに活用し、おから炒りにはふんわりと加熱してから、サラダにはスチコンでしっかり加熱してから冷却機で冷やすなど調理の下処理でも工夫しています。
 また、地元の野菜は生産者グループの学校給食協力会より購入していますが、学校農園で児童生徒が育てた作物も買い上げて、給食の食材に活用しています。その中でも「報徳じゃがいも」といって、県内でも一番先に作付けされ澱粉含有量12%以上あるおいしいじゃがいもが、川谷小・中や西郷一中から1トン以上も届きました。給食では食べきれず、県学校給食会の協力を得て村内産大豆を砕いて入れたオリジナル「にこにこコロッケ」を開発して、毎月1回食べています。
 さらに豆とみその頭文字をとって名付けた「プロジェクトM」をすすめています。これは、村農政課と連携して村内産大豆を活用した安全で安心な納豆や豆腐・みそ・しょうゆを作り児童生徒に食べさせようというものです。すでに2月末からみその仕込みを開始し、この秋頃には西郷産の大豆と米を原料とした自然醸造の「にこにこみそ」が給食に登場するするのを楽しみにしているところです。
 西郷村では、健康スローガンに「はやおき あいさつ あさごはん」を掲げ、特色ある「にしごうマクロビ給食」を中心に、文部科学省委託「栄養教諭を中核とした食育推進事業」をすすめています。食育推進の核は、生きた教材となり得る安全で安心なおいしい給食であると考え、調理員・村教育委員会・村農政課・県南農林事務所・農政事務所・県学校給食会等との「連携」をキーワードに、クリエイティブかつアクティブに今年度も取り組みがスタートしています。





会津若松市立東山小学校 主任栄養技師 菊地 美恵子


 本校は、児童数350人、教職員25名で、食数375食である。半ドライ方式の単独調理場で、 調理・洗浄業務の民間委託により、調理員4名で運営している。


1. 青果物の納入経路
平成16年度 12品目
平成17年度 24品目
平成18年度 26品目
平成19年度 20品目
平成20年度 28品目
<特売団体からの納入品目推移>
    平成15年度から、市のモデル校として大根、白菜、長葱などの 地場産物を試験的導入を経て、平成16年度から、直売団体「JA あいづファーマーズマーケット旬菜の会」の会員が栽培した野菜類 の納入が開始された。
2. 給食物資の安全確認
(1)  青果物の納入方法については、青果物納入業者と直売団体からの2通りある。
【1】青果物納入業者からの納入
  発注書を市場卸業者と納入業者に送付し、市場では、発注書に基づき地場産物を確保し、納入業者が調理場へ納入する。
【2】直売団体からの納入
 前月に生産者から使用可能品目を提示してもらい、直接発注し、納品してもらう。
 毎日の検収では、十分な時間をかけ調理員と共に、生育状況や価格、品質、規格、量目などについて確認する。また、生産者の畑に出向き、作付状況野生育状況について話を伺ったり、生育状況を直接目で確認し、品質管理の徹底を図っている。
(2)

 一般物資及び共同購入物資については、品質検査報告書及び、食品成分表、牛肉の生育履歴 書の提出を求め、安全な食材として給食に提供している。

(3)

 本市において、平成15年度より会津産大豆を使った納豆や豆腐の納品、平成20年度より会津産の豚肉の納品も行っている。

3. 安全安心な献立作成
 

 献立作成にあたっては、できるだけ素材を生かして手作りに心がけている。おかずやデザート(プリン、ゼリーなど)の手作りは、とても好評で残滓もほとんどない。また、調理加工食品の使用時には、事前に食品サンプルの提示及び試食を行い、品質検査表及び食品構成表を確認し、児童が安心して食べられるよう常に食材の検討を行っている。


4. 地場産物を活用した食育指導
(1) 児童への指導
【1】毎日の給食時の放送及び展示、教師用指導資料による地場産物の紹介
 

 野菜の特徴や生産者の野菜栽培の苦労、生産の様子を紹介し、給食物資への安全性を伝えるとともに生産者に対する感謝の心を養っている。また、地場産物の展示では、野菜類への興味関心を高めることをねらいとし、給食室前にその日の野菜類の実物を展示している。

 

【2】毎月食育の日(19日)を東山小地産地消の日に設定
 毎月19日には、地場産物を多く取り入れ、朝取り野菜の美味しさや安全性について紹介し地元野菜への理解を深めている。

 

【3】行事食や郷土料理への地場産物の活用
 節句などの行事食や郷土料理には、昔ながらの料理の中に地場産物を積極的に取り入れ、季節感のある給食になるよう工夫している。

  【4】生産者との交流給食
 11月勤労感謝の日前後には、生産者の方を招待し、児童と一緒に給食を食べながら、野菜を育てる時の苦労や楽しみ、野菜作りのコツなどの話をしていただいている。
   
(2) 家庭・地域への啓発
  【1】給食だよりや献立表での紹介
 直売団体から納品される野菜類を毎月の献立表の中の「給食一口メモ」に記載し、家庭に知らせている。
【2】給食試食会や講演会
 試食会には、必ず地場産物を献立に取り入れ、安全安心な給食(低農薬栽培、特別栽培農 産物認定書、栽培歴等)であることを説明している。保護者や地域の方には、安全な給食で あることを理解していただき、今後も地場産物の利用、手作り給食を続けてもらいたいという声が多く聞かれる。


5. 成果
   毎日の給食の中では、給食を残さず食べようとする姿や苦手な野菜にもチャレンジしようとする姿が多く見られ残滓も少なくなった。また、試食会などを通して「安全な給食で安心した。」とか「今後も多く地場産物の野菜を使って下さい。」などの声が寄せられるようになり保護者の 理解も深まった。今後も、素材を生かすことや過度の加工のない食材を選定するなど献立内容を検討し、充実させたい。



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