財団法人福島県学校給食会
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給食会だより
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給食会だより 2008年 4月号
ホームページアドレス http://www.fgk.or.jp/
 花の便りに心さわやかな今日この頃、新学期をむかえるにあたり、学校給食を通して児童生徒に何を伝えるべきか、抱負も新たにスタートしていきたいものです。
 第2回食育に関する調査研究会 】
 本会では平成18年度より、食育に関する調査研究会を設立し、20名の学校栄養職員、養護教諭らによる給食時間の食に関する指導や肥満や偏食などの個別の事情に応じた相談指導をテーマに調査研究を実践してきました。
 本会において3月11日に第2回食育に関する調査研究会を開催し、午前中は各委員から学校給食を活用した食育の取組について研究発表があり、県教育庁教育指導領域健康教育グループ(以下「健康教育グループ」)野内主任栄養技師より指導助言をいただきました。
 午後は、健康教育グループ 指導主事を講師に迎え、「学校給食を活用した食育の推進」と題して、本年度の食育推進状況や学校給食を核とした食育の実践例などをお話しいただきました。委員からは「給食を生きた教材とするために、もう一度初心にかえり、調理方法や献立の組み合わせを研究したいと思います。」「今までセンターだから無理だとあきらめがちでしたが、センターのデメリットをメリットに変えていく発想で研究していきたいです。」などの感想が寄せられました。
 その後は、本会常務理事兼事務局長より「福島県学校給食会の現状」と題して、安全・安心な食材を提供していくための手立てや、国の公益法人制度改革への対応策等について説明がありました。
 
 



福島市教育委員会 指導主事 佐藤 晃

 本市では、文部科学省の委嘱を受け、平成16年度から3年間「学校を中心とした食育推進事業」を実施した。具体的な取組としては、学校・家庭・地域の連携を図るために、福島市食育連携推進委員会を設立した。また、学校における食育(食に関する指導)の基盤づくりとして、食育全体計画や年間指導計画の作成・改善を行った。そして、学校栄養職員等の食の専門家が授業に参画できるよう指導体制を整備するとともに、実践中心校等の実践事例を盛り込んだ「食に関する指導の手引き」を作成した。さらには、家庭や地域に食育の重要性を啓発するために、食育フォーラムを開催した。その結果、朝食の欠食率が0.7%減少するとともに、食育に関心をもつ親の割合も95%に達する成果を得た。しかし、子ども一人一人に確かな実践力をはぐくみ、望ましい食習慣を形成していくためには、学校・家庭・地域との連携を一層深めながら、継続的に食育を推進していくことが課題として残された。
 そこで、平成19年度からは、学校・家庭・地域の連携をより一層深め、学校給食を生きた教材とした食育の推進を拡充したいと考え、日本スポーツ振興センターの委嘱による「学校給食における学校・家庭・地域の連携推進事業」を柱に実践研究に取り組んでいる。実践の中心を松川小学校及び南部学校給食センターとし、福島市食育連携推進委員会を再編制した。県北教育事務所ならびに県学校給食会からも指導助言者として委員会に参画いただいている。
 また、今年度は、地域に根ざした食育を推進するために、4つの学校給食センターを中心にそれぞれの特色を生かした「地域食育フォーラム」を開催し、講演会や試食会、料理教室等を通して家庭や地域に食育の在り方を啓発した。さらに、12月には埼玉県幸手市立長倉小学校を訪問した。ここでは、学校経営の柱に食育を位置付け、教育活動全体を通じて取り組んでおり、特に、総合的な学習の時間の「食農教育」や各教科の内容と、給食の時間の指導との関連付けを大切にし、保護者や地域との連携を図りながら、深まりや広がりのある学習と日常的な取組が展開されていた。校長先生の「学校、児童、保護者が変わった」、指導する先生方の「食育が楽しい」という言葉が印象的であり、何より子どもたちの取組のすばらしさに納得させられた。
 現在は、長倉小学校の取組も参考にしながら、松川小学校における食育の指導計画等を南部学校給食センターと共同で見直しを図り、今後の食育の進め方について検討している。
 次年度の取組も含め、平成20年11月25日松川小学校を会場に研究報告会の開催を予定している。



福島市立立子山中学校 養護教諭 渡辺紀枝

 朝食欠食率ゼロ週間は、家庭や学校給食センターとの連携により、多くの活動を取り入れて取り組むことができました。(本校は、福島市南部学校給食センター受配校です。)
 第1回朝食欠食率ゼロ週間では、主に保護者の協力を得ることから始めました。PTA給食試食会を開催し、その時に朝食欠食率ゼロ週間の趣旨について説明し、学校給食センターの栄養士を講師に、朝食の大切さや献立について話を聞き、理解を深めました。
 第2回朝食欠食率ゼロ週間では、生徒の知識や実践力を高める活動を展開しました。フードモデルによる朝食作成コーナーの設置、前回募集した「我が家の朝ごはん」の写真掲示、朝ごはんをおいしく食べる工夫や標語の募集を行い、生徒が自分の朝食を考える場の設定を多く持ちました。フードモデルによる朝食作成コーナーでは、生徒が今日の朝ごはんを再現し、「これが足りないのでは?」と生徒同士アドバイスする姿が見られました。また、給食の時間を活用し学校給食センター栄養士による指導を実施し、食に関する基礎の習得・理解を深めました。さらに、学校給食センター栄養士から「我が家の朝ごはん」(写真)すべてに講評をいただいたり、生徒の標語を学校給食センターだよりに掲載していただくなど、家庭と学校給食センターとの連携を深めることができました。
 地域との交流では、3年家庭科「郷土料理の調理実習」において、地域食品加工所(地元の方たちが運営)を訪問し、立子山地区の郷土料理を教えていただきました。これらの朝食欠食率ゼロ週間の取組については、学校だよりに掲載し、随時家庭や地域に紹介していきました。この取組の成果は、食育推進のためのネットワークができたことだと思います。


 
いわき市立平南部学校給食共同調理場 副主任栄養技師 橋本麻弓

 今年度、本調理場は、県教育委員会より「食育推進モデル地域」に指定され、食育に取り組んできました。この事業を実施するにあたり、受配校の先生方に児童・生徒の実態調査をしたところ、「郷土料理を食べている子どもが少ない。」ということがわかりました。  
 そこで、地元の食材を使用した『いわき郷土料理体験親子料理教室』を夏休みに実施しました。(この事業は、日本栄養士会の米飯学校給食支援事業も受けてのことです。)講師にいわき市の三和地区でスローフードを推奨している永山千代子先生をお迎えして、いわき地方に伝わる夏野菜や魚を使用した家庭料理の実習を行いました。いわき市は気候が暖かく、海や山が近くにあるため、農産物も水産物も豊富な地域です。実習した献立は、『ごはん、さんまのぽうぽう焼き、なまり節入りきゅうりもみ、いんげんとなすの油みそ、おひら汁』でした。参加者の中には、低学年の児童もいましたが、高学年のお兄さんやお姉さん、保護者の方たちと協力しあって、楽しく調理実習を行うことができました。実習後は、「とても楽しかった。」「おいしかった。」という感想が多く寄せられました。また、「普段食べない野菜も自分で作った料理はおいしかったらしく、いつもよりたくさん食べていた。」「ぽうぽう焼きは名前は知っていたが、作り方がわからなかったので、実習することができてよかった。」などの感想もあり、有意義な親子料理教室となりました。
 この料理教室に参加することができなかった児童・生徒への啓発として、いわきの郷土料理についての掲示資料を各学校へ配布しました。給食では、“おひら汁”を1月の学校給食週間に実施し、自分たちの郷土への興味・関心を持つ機会としました。また、保護者への啓発としては、おたよりを活用して、“さんまのぽうぽう焼き”と“おひら汁”のレシピを紹介し、家庭での実践につながるようにしました。
 親子料理教室をしたり、郷土料理を給食で子どもたちが実際に味わったりすることで、自分たちの住んでいる地域についての理解が深まりました。
「掲示資料」(作成:いわき教育事務所)・「おたより」(作成:いわき市立平南部学校給食共同調理場)

 



舘岩学校給食センター 主任栄養技師 星 陽子
 
 本給食センターでは、毎年、中学3年生を対象にテーブルマナー給食を実施しています。当日は中学1.2年生が中体連新人大会で給食がなく、小学校の献立の一部を変更して実施しています。
@ 食生活の多様化に伴い、簡単な洋食の
   マナーを身につける。
A 楽しい食事の雰囲気作りを工夫し、
   楽しく会食をする。

 以上のことをねらいに、毎年実施しています。
 事前に実施案により、全職員の共通理解をはかり、生徒には「洋食の食事マナー」の資料を使い、学級で指導をしてから実施します。当日は、栄養職員がその都度、ナプキンや食器具の取扱などの細かい注意をしながら進めていきます。
 初めてのテーブルマナー給食で、かなり緊張気味の生徒たちですが、給食会から借用したすてきな食器によるテーブルセッティングで、心もなごみ、スムーズに会食を楽しむことができたようです。

 以上の生徒の感想からも、テーブルマナー給食を体験することにより、より食に対する関心が深まり、これからの食生活をより良いものにしようという意欲が見られました。
 今後も給食の時間を活用しながら、正しい食事のマナーを身につけることができるように継続して指導していきたいと思います。

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