いわき市立平南部学校給食共同調理場 副主任栄養技師 橋本麻弓
今年度、本調理場は、県教育委員会より「食育推進モデル地域」に指定され、食育に取り組んできました。この事業を実施するにあたり、受配校の先生方に児童・生徒の実態調査をしたところ、「郷土料理を食べている子どもが少ない。」ということがわかりました。
そこで、地元の食材を使用した『いわき郷土料理体験親子料理教室』を夏休みに実施しました。(この事業は、日本栄養士会の米飯学校給食支援事業も受けてのことです。)講師にいわき市の三和地区でスローフードを推奨している永山千代子先生をお迎えして、いわき地方に伝わる夏野菜や魚を使用した家庭料理の実習を行いました。いわき市は気候が暖かく、海や山が近くにあるため、農産物も水産物も豊富な地域です。
実習した献立は、『ごはん、さんまのぽうぽう焼き、なまり節入りきゅうりもみ、いんげんとなすの油みそ、おひら汁』でした。参加者の中には、低学年の児童もいましたが、高学年のお兄さんやお姉さん、保護者の方たちと協力しあって、楽しく調理実習を行うことができました。実習後は、「とても楽しかった。」「おいしかった。」という感想が多く寄せられました。また、「普段食べない野菜も自分で作った料理はおいしかったらしく、いつもよりたくさん食べていた。」「ぽうぽう焼きは名前は知っていたが、作り方がわからなかったので、実習することができてよかった。」などの感想もあり、有意義な親子料理教室となりました。
この料理教室に参加することができなかった児童・生徒への啓発として、いわきの郷土料理についての掲示資料を各学校へ配布しました。給食では、“おひら汁”を1月の学校給食週間に実施し、自分たちの郷土への興味・関心を持つ機会としました。また、保護者への啓発としては、おたよりを活用して、“さんまのぽうぽう焼き”と“おひら汁”のレシピを紹介し、家庭での実践につながるようにしました。
親子料理教室をしたり、郷土料理を給食で子どもたちが実際に味わったりすることで、自分たちの住んでいる地域についての理解が深まりました。
「掲示資料」(作成:いわき教育事務所)・「おたより」(作成:いわき市立平南部学校給食共同調理場)