財団法人福島県学校給食会
もどる 
給食会だより
過去の給食会だより
給食会だより 2008年 2月号
ホームページアドレス http://www.fgk.or.jp/
  立春の候、これからは日に日に春を感じるのが楽しみです。 さて、そろそろ今年度のまとめと来年度の計画で忙しいことでしょう。この機会に、自分自身の評価を行うとともに、自己啓発のための目標をたててはいかがでしょうか。
        〜学校給食で食文化を学ぶ〜
 1月24日から30日は学校給食週間。県内各地で「食」に関する様々な取り組みが実施されました。そこで、学校給食を「生きた教材」として活用した給食指導をご紹介いたします。
 
学校給食週間の取り組み 〜給食の時間を活用した食に関する指導〜

浪江町立浪江小学校 主任栄養技師 佐藤優美

 食事は家庭での教育が基本ですが、家族との生活リズムの違いや仕事の都合など全員揃って食事をするということが減少傾向にあると伝えられています。本校も例外ではなく、夕食は7割程度にとどまり、朝食では3割と激減してしまいます。この数字を見るとみんな揃って食事をするという学校給食の果たす役割というものが大きいことが分かります。

 日頃の給食はなかなか家庭の食卓にあがりにくいと思われる魚や豆、野菜、海藻を使った日本型食事内容を多く取り入れています。自分の嗜好を優先した食べ方となりがちなので繰り返し献立に取り入れることで食体験を積み重ね、偏った食習慣とならないように考えています。また食べ方や食器の置き方、お箸の持ち方など基本的な食事マナーが出来ていない児童も見られるので、先生方の協力を得ながら指導を行っています。この日は食べやすい大きさにカットしたブロッコリーと豆をサラダにし「上手にお箸が持てるかな」ということで簡単な給食指導を行いました。ブロッコリーや豆を上手につかんで得意げに「つかめたよ」と見せてくれる児童、なかなかつかめず苦戦している児童など様々でした。上手にお箸が持てる児童は、持てない児童に「○○ちゃん、こう持つといいよ」などと声をかけあいながら食べる姿は学校給食ならではの光景でした。

 給食週間初日では、今年度初めて紫黒米を利用し、白米とは違うもち米の様な食感に「赤飯みたい」「よくかんで食べられた」と感想を言いながら、昔ながらの和風献立に親しみました。また毎年給食週間には、6年生の児童が家庭科の授業で考えた給食を実施しています。児童の工夫を凝らしたメニューや家庭でよく食べられているメニュー、そして給食に似たようなメニューまであり、主食・主菜・副菜の組み合わせを給食の献立から理解している児童も少なくないことを感じます。導入にはメニューのバランス、調理員の作業状況、衛生管理等を考え献立に取り入れていますが6年生の児童にとっては、自分たちのたてた献立が形になってくるという、「喜びと誇り」を感じることが出来るようです。そして給食時間には工夫した点やメニューのポイントなどを自分たちで全校児童に呼びかけるので、食事への関心を持ち理解を深めるためにはいい機会となっているようです。

 児童の食への関心を深めるため、充実した献立作成や授業等への食に関する指導の取り組みを行い、健康で生き生きとした生活を送ることが出来るように様々な角度から子ども達を支援していきたいと思います。

◎レシピご希望の方は、普及検査係までご連絡下さい。 024-567―4711
「 発芽玄米 」
1kg 660円
玄米の3倍、白米の5倍のギャバが含まれています。精白米の5〜10%炊き込みます。
「紫黒米」
1kg 1,080円
会津産の「おくのむらさき」という品種のうるち米です。米1合に10gほど混ぜると赤飯のような仕上がりになります。



郡山市立大成小学校 主任栄養技師 國分利恵

 4年前から取り組んでいる6年生総合学習「古代米づくり」では、地域で農業を営む元PTA会長2名に指導を仰ぎ、
@6年社会科における歴史学習を身近なものとし、生きた学びを実践する。
A総合学習と教科学習の有機的関連を図り、充実した学びを保障する。
B体験活動を重視した学習を行い、興味・関心を高める。
C米づくりに対する先人の苦労や苦労を理解し、人々の思いや願いに気づく。
以上の4つのねらいをもとに児童自ら、田植え、水の管理、稲刈り、昔の機械を使っての収穫体験をして、1月10日全校生で給食の時間に食べました。
@米づくりに対する関心を高める(4月)
 弥生時代の米づくりに対する学習で、古代米を見たり、道具(石包丁)に触れたりして関心を高める。 
A土地の確保
 校庭東側及び南校舎前花壇を水田に替え、収穫まで活用する。
B田植え(6月上旬)
  5月に種まきをした苗を植える。5年生での体験を生かし、自主的な管理体制を作って水当番を輪番で実施するなど活動を行う。
C穂が実り始める(8月〜) 
 夏休みの水管理も当番制で行い、8月の好天に恵まれ元気に実り始めた。




D稲刈り(10月下旬)
 昭和に行われていた手刈りを鎌を用いて体験する。刈り取った稲は、ベランダで干す。(はせがけ) 
E昔の機械を使っての収穫体験(11月中旬)足踏み脱穀機・唐箕(とうみ)を用いて作業を行う。今年度は黒米5kgを収穫する。
 
 
F全校での試食(1月10日)
 早めの鏡開きの献立として、古代米いりご飯、牛乳、白玉雑煮、千草あえ、いよかんを6年生は手伝っていただいた元PTA会長の方と会食した。


塙町立常豊小学校 養護教諭 和知由美子

本校の実態は、朝食欠食児童が20%で、低学年の欠食率が高くなっています。また、保健室利用児童の聞き取りでは、朝食の食事内容のバランスが取れていないことが多くありました。そこで、第1回の学校保健委員会で話し合い、平成19年度は、「食に関する指導」を重点項目として推進していくことにしました。そこで、今回は12月に授業参観とタイアップして行われた食育講演会、給食試食会、TTの学習についてご紹介いたします。

◆ 食育講演会(1・2・3年生児童と保護者対象)
 講師には塙町栄養士、保健推進委員4名、塙町給食センター管理栄養士、県南教育事務所栄養教諭の皆さんに依頼しました。
 保健推進委員によるおやつに関する劇と、身体に良い食事とうんちについての講話の後、管理栄養士と栄養教諭から「早寝・早起き・朝ご飯」の大切さや、おやつについてフードモデルや掲示物を活用し、具体的に説明していただきました。食べる量等について視覚的教材がとても有効でした。

アンパンマンを登場させた楽しい劇 コロコロウンチの模型  本物そっくりのフードモデル

◆給食試食会(1・2・3年生児童と保護者対象)
  昨年までは試食会を希望した保護者と全校児童で行ってきましたが、今年度は子ども達の食事に関心をもってもらう目的で試食の回数を増やし、低学年の保護者に希望をとりました。その結果、約8割の保護者が希望してくださり、「よくかんで食べるんだよ。」「おいしいね。」などの会話が聞かれ、和やかな給食の時間を過ごすことができました。

◆ 授業参観(2・5年生)
○ 2年生(学級活動:「給食を楽しく食べよう」)
ねらい 正しい給食のマナーを理解させ楽しい食事ができるようにする

 給食を楽しく食べるためのマナーの1つとして正しい食器と箸の持ち方について管理栄養士とのTT学習をしました。1分間に何個豆をお椀からお皿に移すことができるかを児童も保護者も挑戦しました。その他のマナーについて家庭でもチェックできる資料を配付しました。
○ 5年生(家庭科:「作っておいしく食べよう」)
ねらい 食品のもつ働きがわかり食品を組み合わせて、食事をバランスよく取ることができるようにする
 
 食品の分類、欠乏すると身体にどんな影響があるのか、自分の日頃の食事の分類等について栄養教諭とのTT学習をしました。児童が休日に摂取した食事の内容を3つのグループに分類することにより、日頃の食事を振り返ることができました。
 また、献立作りの注意点など学習することができ、参観にきていた保護者にもとても参考になる内容でした。
 毎日、給食時に献立を3つのグループに分けて掲示し発表していましたが、5年生は学習したことによってその意味がよく理解できたと思います。
 今回は低学年の児童・保護者に焦点を当て、関係機関のご協力を頂きながら開催しましたが、今後はこれまでの学習や活動を継続すると共に、高学年においては食について自立していけるような食育を推進していきたいと考えます。

福島市南部学校給食センター 主任栄養技師 安田幸子

 本センターは、平成19・20年度日本スポーツ振興センターより「学校給食における学校、給食、地域の推進事業」の指定をうけ、食育を推進しているところです。
 食を取り巻く環境の変化に伴い、食を起因とする様々な食の問題が指摘されており、これからは児童生徒に、食への関心を深め、生涯にわたり望ましい食生活が送れるよう自己管理能力を育成していくことが大切となってきます。それらを踏まえ、給食時の指導、食に関する授業、給食の献立内容の工夫などを中心に研究を行っているところです。今年度の主な取り組みについて紹介します。
 「食に関する指導」に関しては学級活動の時間を中心に、低学年では、食べ物に興味、関心を持ち好き嫌いをなくし何でも食べること、中学年は食べ物のはたらきに関すること、高学年は食べ物と病気との関係に関することを中心に指導を続けてきました。また朝食についても指導を行い、各学年の発達段階に応じた授業の実施、家庭科では一食分の朝食献立の調理実習、試食会での講話、我が家の朝食調べ、朝食に関する標語の募集などを取り入れ、朝食の大切さを理解できるようにしてきました。そしてこれらの内容はスクールランチ(おたより)をとおして家庭にも知らせるようにしました。
 給食時には、毎日の献立の一口メモ、行事等に応じた放送指導、また調理員さんの声などを各校へ伝えることで、児童生徒が食べ物に興味・関心をもち、「食の大切さ」や「感謝の気持ち」を育むことができるようにしたいと考えました。
 学校給食は「生きた教材」であり、最高の指導の場となります。児童生徒の希望献立、小学校6年生を対象にしたバイキング給食、季節の行事を取り入れた行事食、家庭から募集した我が家の自慢料理及び子どもに残していきたい料理などを取り入れ、献立をとおして食生活を考える機会にしました。また子どもの苦手とする野菜、豆類などを使った給食の献立集を作成し家庭に配布し、家庭にも普及啓発を図ってきました。
 授業や給食時の指導及びおたよりなどを通して、食べ物や健康への関心が高まってきています。
 しかし、学校給食センターは、多くの学校を抱えるため、学校栄養職員が継続的な指導を行うのが難しいのも現状です。そのため、学校・家庭・地域が連携し協力していき、子どもたちに生涯にわたり健康で過ごせるよう自己管理能力を育成する学校給食を目指し、さらに研究をすすめていきたいと思います。


 
 

 

〜食べてばっちり合格力〜
 豚肉には、集中力を高めたり、疲れをとってくれたりするスタミナ作りに欠かせないビタミンB1が多く入っています。 試験前の「合格レシピ」はいかがでしょうか。
50g74円・60g82円
 国産の豚肉でチーズとコーンを巻いた手作り商品です。チーズが入っているので、集中力を高めるカルシウムもとれます。
30g 41円
 安全・安心の県産豚をカツにしました。
1kg 800円
 けんちん汁にもちを加えて、白玉汁はいかがでしょうか。
4個入り23g 46円




          「栄養教諭になって」

南会津教育事務所 指導主事 坂内幸子

  教育事務所勤めも残り3ヶ月を切りました。現場を離れてより広い視点から給食に関わったこの間に、「食教材としての学校給食のあり方」がより明らかになりました。私たちは、保護者や地域と連携しながら、学校給食という食事を教材に、福島県が掲げた「食べる力」「感謝の心」「郷土愛」をはぐくんでいくことが任務だと考えています。給食現場のシステムや、施設・設備も違い、思い通りにはならないことの方が多いかもしれません。しかし、そのような現実の中でも、理想を忘れず、理想に近づけるための方策を常に考えていきたいものです。もちろん、食教材となる学校給食の第一条件は、「安全でおいしい給食」です。その地域の食文化を知り、保護者や地域の方々の協力を得ながら、調理員さんと一緒に「食教材としてのおいしい学校給食」を追求していきたいと思います。子どもたちの「おいしい笑顔」を想いながら…。


         「多くの出会いに感謝して」

県中教育事務所 指導主事 橋本律子

 県中教育事務所に赴任した当初は環境と職務に慣れるのに精一杯で、忙しい中丁寧にご指導くださる事務所の先生方には感謝する毎日でした。少しずつ仕事にも慣れ、5月下旬からは計画訪問に同行して、食育推進のための調査、施設点検や分科会での話し合いを行いました。担当の先生方と一緒に訪問校の食の指導の進め方を考えたり、学級担任や教科担当の先生方が、持てる力のすべてを注いで真摯に取り組む授業をたくさん見たりすることができたことは、とても貴重な経験となりました。この間、栄養・衛生管理の改善と本県食育指針「食べる力・感謝の心・郷土愛」を育む取組の充実のため、玉川村学校給食東部共同調理場と受配校の協力により「食育推進モデル地域事業」の活動を推進してきました。
 現在、所内の他の2人の食育担当指導主事と力を合わせ、域内の食育の状況を県中教育事務所のホームページに「食育だより」という形で情報発信しているところです。1つの事を成すにはいろいろな人の知恵と協力があってできるのだと改めて感じさせられる10ヶ月でした。「食べること」を通して生きることを大切にする子どもたちを育てることができるよう、今後も更に多くの方々との出会いや学びを大切にして、研鑽を積んでいきたいと思います。

Copyright (C) 2008 Fukushimaken Gakko Kyushokukai. All Rights Reserved.
プロフィール 年間スケジュール 物資案内 教材貸出案内 給食会だより 掲示板 受発注システム TOPへ