財団法人福島県学校給食会
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給食会だより
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給食会だより 2007年 9月号
ホームページアドレス http://www.fgk.or.jp/
 夏休み中に、自己研鑽とリフレッシュはできましたでしょうか。自ら勉強して培ったものを、職場で活かせるように努めてください。
【 学校給食用委託加工工場における衛生強化対策会議 】
 8月8日本会において、主食(炊飯・パン・麺)の委託加工工場の代表者等94業者96名を対象に、食中毒及び異物混入事故の発生防止を図るための会議を開催しました。 
 講義の前半は福島県保健福祉部健康衛生領域食品安全グループより、「食中毒発生防止と食品の衛生的な取扱い」と題して、食中毒の発生状況やノロウィルス対策等について、事例を挙げながら説明いただきました。後半は、異物混入防止をテーマに、トーニチ(株)、福島県パン協同組合、生麺協同組合より、異物混入を防止するための取組についての実践例等が紹介されました。本会からは異物混入の発生防止について指導を行いました。

【 平成19年度第2回学校給食用物資委員会開催 】
 物資委員会では、本会が取り扱う物資の選定及び開発等について調査研究を行い、物資供給・あっせん業務の適正化、円滑化を図っていきます。
 物資選定にあたっては、食品衛生法等の法令及び使用基準を遵守しており、良質安全で適正な価値を有し、学校、共同調理場等のニーズに応えられるものを選定することを基本的な考えとしています。
 去る8月9日、委員11名の出席のもとに開催し、下期(10月から)新規取扱い物資の協議選定を行い、候補物資20品種24品目の中から、10品種13品目が選定されました。成長期に必要とされる鉄分等を強化したデザートやアレルギー物質を除き天然素材の原料のみを使用した練り製品など、安心してお使いいただける物資を中心に選定いただきました。また、本会の地産地消の取り組みとして、相馬原釜沖産の「肝入りどんこのすりみ」の紹介もさせていただきました。
給食会取扱い物資の問い合わせ・サンプルの請求・・・
一般物資係までお願いします。物資についての要望などもぜひお聞かせください。

【 親子食育料理教室 】( 西郷村食育推進委員会・社団法人日本栄養士会主催 7月21日 )
 学校・家庭・地域との連携を図り、食に対する意識を高めるため、西郷村の保護者・児童・生徒対象に「親子食育料理教室」が西郷村保健福祉センターにおいて開催されました。
午前は、当給食センターへ野菜を納入している地元の生産農家を見学学習し、そこで収穫した新鮮な野菜を使って調理実習を行いました。調理実習の講師は、テレビユー福島「マル特」の料理番組でおなじみの中国四川料理「石林(シーリン)」代表取締役社長 日比野恒夫氏を迎え、野菜の特性を生かした料理方法や食べ合わせによる相互作用などをわかりやすく解説いただきながら、野菜をふんだんに取り入れた中国四川料理をお教えいただきました。献立は、チャーハンレタス包みや色々野菜の豚ロースにんにくソースかけなど、野菜が苦手な子どもでもおいしく食べられる工夫がされているものばかりです。日比野氏の熱心な指導により、参加した人々は朝食づくりを含めて、家庭料理の楽しさが意識づけられたのではないかと感じました。
 午後は、研修室において遠藤則子栄養教諭から保護者へ食事バランスガイドの活用方法についての講話があり、調理実習室においては本会主任栄養技師が「手作りピザ」の調理実習を行いました。
参加した保護者からは「日比野先生から、家庭ではなかなかできない中華料理のコツを教えていただき大変勉強になりました。また、皆さんと一緒に料理ができてとても楽しかったです。」や「野菜を大事に育ててくれる方、それをおいしく調理する方の心がとても良く伝わってきました。」という前向きな声が多く聞かれました。

食育ビデオ「子ども料理教室の進め方」(2巻)
( 農山漁村文化協会 1巻25分)
「第1巻 なぜ料理を体験させるの?」 (提案編)
「第2巻 子どもが主役の料理の基本」 (基礎編)

  第1巻では20年以上、子どもの料理教室を実践してきた食育・料理研究家の坂本廣子氏が説く食育、その実践の意義、本物の食体験について料理実習の様子を交えて紹介します。第2巻では、子どもがのびのびと料理実習できるための準備、成功の秘訣を紹介します。
小学校体育・保健ビデオシリーズ「6年生用 生活習慣病に注意」
( 株式会社 光文書院 14分 )
 生活習慣病のメカニズムについて映像を交えながら分かり易く説明します。保護者対象の食育講座等にもお使いいただける内容です。

就 任 に あ た っ て

福島県学校給食研究会共同調理場部会会長
須賀川市長沼学校給食センター所長
小 川 康 彦

 当部会は、昭和49年に組織され学校給食の充実と円滑な運営に努めてまいりました。
 食の安全性が問われている昨今、日々の衛生管理、施設管理、物資購入等に細心の注意を払い、子どもたちに安全でおいしい、栄養バランスのとれた給食の提供に努めております。微力ではございますが、職員一丸となって、給食をとおして、子どもたちの心身の基礎づくりに取り組んでまいりたいと考えておりますのでどうぞよろしくお願いたします。
  平成17年に制定された食育基本法によりますと、前文では「子どもたちに対する食育は、心身の成長及び人格の形成に大きく影響を及ぼし、生涯にわたって健全な心と身体を培い豊かな人間性をはぐくんでいく基礎となるものである。」と唱えております。テレビなど拝見しておりますと、殺伐とした事件が後をたちません。
  「健全な心」と「豊かな人間性」を「食」によって育むことは、大変重要なことではないでしょうか。皆様のご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。



須賀川市長沼学校給食センター 主任栄養技師 橋本千代恵
   旧長沼町の給食は、昭和43年に学校給食共同調理場方式による完全給食を開始しました。しかし、施設の老朽化に伴い、衛生面・安全面を考慮し、平成9年4月、現在地にドライシステム方式による最新の施設、設備を導入した学校給食共同調理場を改築しました。そして、平成17年、須賀川市との合併により、現在の「須賀川市長沼学校給食センター」となりました。現在、幼稚園1園、小学校2校、中学校1校に、約730食を提供しています。
  施設の特徴として「生ごみ処理機」を導入し、学校給食から排出されるごみの減量に取り組み、また、そこから出来る堆肥は、受配校の花壇や学校農園へ利用しています。さらに、揚げ油の処理については「食油ろ過機」を使用することで、酸化・劣化を防ぎ、油の使用期間も延び経済的です。
 給食については、須賀川市の年間献立に沿って実施し、施設を十分活用し、地産地消を意識した献立を心がけています。地産地消については、地域の生産者の方に協力していただき、年4回程「須賀川産地デー」を組み入れています。
 今年度は「早寝・早起き・朝ごはん」をテーマに、毎月19日の献立は朝食のモデルメニューとし、家庭でもできるメニューや朝食で不足しがちなおかずを取り入れています。実施するにあたり、献立や朝食についての放送資料を各校へ配布し、毎月の献立表や給食便りに載せることで、子ども達や家庭への啓発を図っています。また、リクエスト献立、行事食、お楽しみ献立なども取り入れ、試食会も行っています。給食週間には、昭和の須賀川市の献立や、世界の料理なども取り入れ、献立の多様化を図っています。
 食育の取り組みとしては、各校の年間指導計画を基に、食に関する授業を担任と栄養士が、TTで行っています。今年度は、子ども達の生活実態調査を行い、結果に基づいた指導資料等を作成し、学級担任と連携を図りながら、子ども達や家庭へ、理想の生活リズムを習得させるための指導を行うことが目標です。
 『食育』が重要視されている今、学校給食を「生きた教材」として、食に関心をもってもらえるような「おいしい・楽しい」給食づくりを目指し、これからも、児童・生徒の「食」と「健康」を考えていきたいと思います。



川俣町・飯野町学校給食センター 栄養技師 若林梨絵
   本年4月27日から川俣町と飯野町にとって待望の学校給食が開始されましたが、多くの人々がこの日を心待ちにしていたと同時に緊張の一日でもあったように思えます。
 給食センター職員は、4月に初めて顔を合わせ、1ヶ月間、清掃から調理・衛生管理等の研修をしたものの、2000食を作るのはこの日が初めてでした。子ども達も事前に空の食器や食缶を使って、配膳の練習はしましたが、実際の給食の配食となると、みんなにいきわたるのかどうか心配で、緊張しながらの作業だったようです。でも初めて給食を食べたときの「あたたかくておいしい!」という子ども達の笑顔を見たときは、本当に学校給食を開始することができてよかったと思いました。
  1学期が終わり、家庭からは、「給食が始まって、栄養のバランスがよくなってよかった。」「家では食べないのに、みんなと一緒に食べると嫌いなものも食べます。」「野菜が多いから便秘が治りました。」「給食をしっかり食べてくるので、家でおやつの量が減りました。」等いろいろな反応がありました。

 また、学校では「今までお弁当で、好きな食べ物しか持ってこなかったため、嫌いな物がでるとどうしていいか分からなくなってしまう子どももいる。」「子どもたちが初めて食べたり、知る食材や料理が多い。」や「学校給食が始まったことにより、子ども達の食の問題(三角食べができなかったり、箸の持ち方が悪かったり、味が濃いものを好んだり等)が浮き彫りになってきた。」という声も聞かれました。
  給食センターでは、安全でおいしい給食を提供できることを目指し、学校では、給食や準備に慣れるということが一学期の目標でしたが、2学期は、積極的に学校訪問を行ったり、食生活のアンケート調査を実施したりして、受配校の実態把握に努め、食に関する指導を進めるに当たって、川俣町・飯野町の子ども達の健康作りに、関わっていきたいと思います。


会津若松市立謹教小学校 主任栄養技師 松谷祐子
  本校では、福島県農林水産部の「食彩ふくしま食育推進事業計画」の1つとして、「梅漬け作り」を実施しました。
 7月8日(日)、「ファミリー学級」と名付けられた授業参観があり、その中の家族とのふれあい活動の時間に、第3学年100名と保護者が「梅漬け作り」に挑戦しました。
 会津地方には、日本一大きい梅として全国的に有名な「高田梅」がありますが、農業に従事している家庭がないことや核家族化等により、梅漬け作りをする家庭も少なく、高田梅についての理解もあまり高くないのが現状です。
 そこで、地元会津の歴史のある梅を使い、梅漬け作りをとおして、梅漬けに興味を持ち郷土愛を育むことができるようにと計画をしました。
 当日は、高田梅の歴史や梅の効用、梅漬けを使った料理の紹介などについて話をした後、各家庭に持ち帰る瓶のラベルを作成しました。その後、食生活改善推進員の方々にご指導いただき、保護者の方も梅漬け作りは初めてという方も多かったのですが、親子協力して、梅を割って種を取り、紫蘇を揉んで、調味料につけ込み冷蔵庫に保管しました。子どもたちはすぐにも食べたそうな顔をしていましたが、2週間の保管となりました。
 第1学期終業式の前日、思い思いのラベルを貼った瓶に、できあがったばかりの梅漬けを詰め、家庭に持ち帰りました。梅漬けの入った瓶をかざす子どもたちの笑顔は、どの子も誇らしく自信たっぷりの顔をしていました。今まで梅漬けを食べたことのなかった子どもも「自分で作った梅漬け」を口にほおばり「おいしい」を連発していました。また、「おじいさん、おばあさんへのプレゼントにするんだ。」と話をしてくれた子どももいました。その日の食卓では、「梅漬け」を囲んで、会話が弾んだようです。
 今回の活動をとおして、近くに農地がなく栽培体験活動に制約がある学校でも、「自分たちで手作りに挑戦する」という今回のような体験活動でも、十分に食事の大切さや郷土愛、家族愛を学ぶことができるということが理解できました。今後とも、このような体験活動を大切にして、食に対する興味・関心を高めていきたいと思います。



会津若松市立松長小学校 主任栄養技師 鈴木 牧子
 松長小学校ではPTA活動が活発です。その一つに、教養委員が中心となって行う教養講演会があります。今回は、会津教育事務所の横田みえ子栄養教諭を講師に迎えて、家庭での食育についてご指導をいただきました。
 横田栄養教諭より、現代の食をめぐる現状から国をあげて食育に取り組んでいること、また県では、「ふくしまっ子 食育指針」を作成し、食べる力、感謝の心、郷土愛の3つの視点で食育を進めていること、そして家庭での食育を考えるチェックポイント等について説明がありました。講話の終わりの「家庭での食育は、家族団欒から。テレビを消して、会話を楽しむことが第一歩です。」という言葉が印象的でした。
 後半は、学校給食会からお借りしたフードモデル(食事バランスガイド、野菜1日350gモデル、体脂肪1sと病変血管)を活用し3班に分かれ、体験活動を行いました。保護者は特に体脂肪のフードモデルに関心が高く、私や栄養教諭に対して、体脂肪1kgのエネルギー量や体脂肪を落とすための運動量などについて積極的に質問していました。





泉崎村学校給食センター 副主任栄養技師 伊藤三奈子
 県南教育事務所の遠藤則子栄養教諭に支援していただき、中学校1年生を対象に食育講座を行いました。講話の内容は成長期の食事で、文部科学省食生活学習教材「食生活を考えよう」と学校給食会の貸出教材「野菜1日350gフードモデル」「簡単手ばかり栄養法フードモデル」を活用して指導しました。
  生徒には、家庭から持参させた小学校の健康カードから自分の身長・体重を食生活学習教材の身長・体重成長曲線に転記させ、各自の成長の変化を確認させました。次に、栄養士より中学生期の発育の特徴や成長期に必要な栄養であるたんぱく質・鉄分・ビタミン・カルシウムについて説明しました。最後に、給食での残滓量のグラフと食育講座当日のサラダの残滓実物を見せて、野菜の働きの大切さを説明しました。フードモデルを提示しながら、1日の野菜摂取量を確認したところ、子どもたちは1日に摂取しなければならない生の野菜量の多さに驚いていました。しかし、野菜をゆでたり炒めたりすることで量が減って食べやすくなることを説明すると、積極的に野菜を摂取しようとする意欲が高まったようです。子どもたちは実物大のリアルなフードモデルを見たり触れたりすることで、具体的な摂取量も理解できました。
  今後も子どもたちが食に興味関心を持ち、望ましい食生活や食習慣を身につけられるよう、今後も食育に取り組んでいきたいと思います。




福島市立大波小学校 養護教諭 阿部恭子
 今回、6年生の保健学習「生活のしかたと病気」(「病気の予防」)の授業を担任とTTで実施しました。
  今、健康に過ごしている子どもたちは、生活習慣病を「大人の病気」と考えています。その子どもたちに生活習慣病について理解させ、子どもの頃から予防のための生活を心がけさせるという学習内容は、大変難しいものです。
  そこで今回は、生活習慣病の起こる原因を食生活に絞り、二つの体験活動を取り入れて授業を行いました。
  一つめは糖度計を使いジュースやアイスに含まれる糖分を確認し砂糖の量に換算し、糖分のとり過ぎについて考える活動です。
  二つめは健康な血管と脂肪がたまった血管を比較し、病気の起こり方の理解を深める活動です。血管を比較する活動では、自作の教具の他に学校給食会からお借りした血管模型も活用しました。血管内の脂肪のたまり方や、たまった脂肪によって血流が滞る様子を見てさわって確認することができました。子どもたちからは、「血管に脂肪がつくと、血液がつまってしまうことがわかった。」「これから甘いもののとり過ぎに気をつけていきたい。」等の感想が多く挙げられました。
  今回、見て触れて動かしてという体感をとおしての学習が、子どもたちの知的好奇心を刺激し学ぶ楽しさを味わわせるということを再確認いたしました。すばらしい教材を借用することができ、学校給食会に改めて感謝いたします。
これからも、子どもたちに楽しく理解を深めさせるための教材の工夫を心がけていきたいと思います。



 食育エプロン「何でも食べる元気なまあちゃん」(トロル)
  食べ物を赤・緑・黄・白に色分けして、食べ物に対する興味を育てます。食べた食品がからだの中をどう通っていくか、どう吸収されるのかを、わかりやすいストーリーのおはなしエプロンです。
<セット内容>エプロン・指導書(脚本)・人形・消化器官・まあちゃんの洋服・げんキッズ(人形)・うんち
※二学期より病変血管・体脂肪・骨粗しょう症サンプル、野菜1日350gフードモデル各1点追加購入しましたので、どうぞご活用下さい。

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