財団法人福島県学校給食会
もどる 
給食会だより
過去の給食会だより
給食会だより 2007年 8月号
ホームページアドレス http://www.fgk.or.jp/
   本格的な夏の到来です。暑さのために、食欲がない、だるいなど体調をくずしやすい時です。食生活の面からも、夏バテ対策を行い、元気に夏を乗り切りましょう。
【 平成19年度学校給食衛生講習会開催 】
 7月23日・24日、本会において、県内の市町村の学校給食調理員を対象に、衛生管理の意識を高めるために実施しました。参加者は87名。講師は独立行政法人日本スポーツ振興センター衛生管理室よりお迎えしました。
 午前の講義は、「拭き取り検査から見た衛生的な作業の在り方について」と題して、調理場での作業と拭き取り検査の結果の映像を交えながら、問題点と改善策について分かり易くお話いただきました。また、近年の食中毒の大半を占めるノロウィルスの対策についても、実例を挙げながら、具体的にお話しいただきました。ノロウィルスは非常に感染力が強く、2週間の潜伏期間があるため、学校給食従事者の個別の日常点検表の記録が大切であることや、アルコールによる消毒の効果はほとんどないため、洗浄を徹底することなどが対策のポイントとして挙げられました。
 演習は、個人の手指・鼻腔の拭取検査ともやしの洗浄水、豆腐の浸け水の検査を行いました。
1 手・鼻腔中の黄色ブドウ球菌の拭き取り検査について
 黄色ブドウ球菌は、一般的に化膿菌として知られている菌です。しかし、健康な人の鼻腔や皮膚にも存在しています。鼻をかんだ後の手洗いを励行しましょう。
2 もやしの洗浄水と豆腐の浸け水 
 もやしを3回洗浄しても(図1)のとおり大腸菌群が検出されました。また、豆腐の浸け水からも一部より大腸菌群が検出(図2)されていますので、調理中の取り扱いには十分注意しましょう。
        

  

二本松市教育委員会 学校教育課
管理栄養士  川本輝子
  平成17年12月に旧二本松市、安達町、岩代町、東和町の一市三町が合併して新二本松市となり、小学校は23校、中学校7校、幼稚園は16園となりました。その中で小学校14校、中学校は4校、幼稚園12園は共同調理場3施設から給食を配送し、単独調理の小学校9校、その他に旧二本松市の3つの中学校については校外調理委託として実施しています。
 合併2年目に入り各センターの要望もあり、施設・設備、また、委託調理などの条件が異なる中で、衛生管理の統一を図り食中毒発生防止において衛生管理基準の見直しのため、二本松市学校給食衛生管理基準策定会議をもち、それぞれの施設で使用していた衛生基準書を持ち寄り、文部科学省の「学校給食衛生管理の基準」、厚生労働省の「大量調理施設衛生マニュアル」等を基に作成にあたっているところです。
 旧二本松市中学校の給食については、検討委員会での結果、親子のぬくもりを大切にした家庭からの手作り弁当の教育的効果を生かしつつ、より望ましい食生活を身につける機会となることを目的として「弁当か給食かを選択できる方式」ということで平成16年1月より開始されました。
 各中学校に配送された給食を安全・衛生的に保管するための配膳室(ごはんは温蔵庫、副食は保冷庫へ)の整備、校外調理委託業者の施設・設備の改善、調理員、配膳員への学校給食としての衛生管理意識の改革など、「二本松地域中学校給食校外調理業務委託衛生管理基準」に基づいて調理されています。
 献立については、市教委の管理栄養士が栄養管理はもとより、旬の食材や行事食、郷土食を盛り込みバランスがとれ、保冷による調理科学などを考慮して計画し、献立作成部会において検討され決定されます。調理方法、衛生的取り扱いについても詳細に指示し実施しています。選択給食、保冷の問題などご指導いただくこともたくさんありますが、アンケートや学校訪問による給食の実態を把握しながら、今後も「選択給食だからできること」を進めていきたいと考えます。
 また、単独調理校で調理業務委託により栄養士がいない小学校、校外調理委託の中学校の食育指導については、健康教育計画の各学年の食育内容に添って担任と管理栄養士が協力してT・T授業を実施するよう努めております。

福島市立野田小学校
主任栄養技師 上原子昌代
  福島市制施行100周年。様々な記念事業が開催されています。本校では、地域に根ざす100周年事業で6年生が「萱場梨の歴史から見る未来の街づくり」について学習センターで展示発表したり、100文字の夢記念賛歌事業に全校生で応募したりするなど積極的に参加してきました。7月1日の100周年記念式典に合わせて学校給食でも2回目のお祝い献立が立案され、各学校で実施されました。献立は「ゆずみそロースカツ」「きゅうりのサラダ」「お煮しめ」と給食会の「桃ゼリー」です。
 給食の時間には、お祝い献立にこめられた思いを紹介し、その中でも「お煮しめ」は大きく切ったいくつかの材料を鍋でいっしょに煮込んで作ることから、家族がいっしょに仲良く結びつくようにと縁起をかつぐ郷土料理であることをお話しました。学校長からは記念式典での市長からのメッセージを話していただきました。完成した福島市賛歌を聴きながら、郷土の味を味わって食べていたようでした。子どもたちには、記念事業や給食を通して、今後も郷土を大切にする心を育み、「ゆめ 花開く 未来」を築いていってほしいと願っております。




【 開発物資のご案内 】

昨年度、JA等関係者の協力を得て開発し大好評をいただきました「県産ブルーベリージャム」「県産大豆コロッケ」を、今年も9月より販売を開始いたしますので、ご検討の程よろしくお願い申し上げます。
 なお、価格等詳しくは別途ご案内いたします。




喜多方市立第一小学校
主任栄養技師 馬場浩子
 鯨を食用としていた歴史は古く、海辺の人々は打ち上げられた鯨を縄文の昔から食べていました。戦後、緊急食料として学校給食で鯨肉が使われたほどたんぱく源が豊富な日常的食品となりました。
  捕鯨船が入港する港は、北海道の網走・函館、宮城の鮎川、千葉の和田浦、和歌山の太地、山口の下関にかぎられていたらしいのですが、塩くじらを使ったくじら汁は、正月の「ハレ食」として食べられている北海道をはじめ、新潟・富山と主に日本海沿いです。会津に塩くじらが入ってきたのも北海道から新潟に伝わり、阿賀川を経由してきたようです。したがって、保存の効く塩くじらが阿賀川沿いの地域で食べられるようになったのには地理的条件が大きく影響しています。
 



 この日の給食指導では、これらのことをふまえ、くじらが遠く北海道から運ばれてきたことや、塩くじらを初夏に夏野菜とともにみそ汁にすることで、夏を元気に過ごすスタミナ源になることを伝えました。さらには、塩くじらや地元の夏野菜を提示したり、日本地図や福島県地図を使って「くじらの旅」の具体的な説明を加えたりしました。
 だしの風味が独特なため、苦手な子も多いくじら汁ですが、給食指導を実施したクラスの残滓はほとんどありませんでした。子ども達の感想によれば「くじらが遠い旅をしてきたのにはとても驚きました。」「くじら汁がおじいちゃん、おばあちゃんたちの元気の素だと初めて知り、残さず食べました。」ということでした。
 「食育基本法」が施行され、地産地消や郷土料理への関心が高まりつつありますが、核家族化が進む中、くじら汁などの郷土料理は食卓にのぼる機会が少ないようです。そこで、学校給食において積極的に郷土料理を取り入れることで、ふるさとの味を絶やさぬよう子ども達に伝えていきたいと思います。
※レシピをご希望の方は普及検査班までご連絡下さい。

Copyright (C) 2006 Fukushimaken Gakko Kyushokukai. All Rights Reserved.
プロフィール 年間スケジュール 物資案内 教材貸出案内 給食会だより 掲示板 受発注システム TOPへ